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2026年10月の改正で、日用品のふるさと納税はどうなるのか

🕒 2026-08-12 更新

2026年10月から始まる指定対象期間の指定より、ふるさと納税の地場産品基準が厳格化されます。加工品については区域内で過半の付加価値が生じたことの証明が求められ、自治体のロゴを付けただけの区域外製品は返礼品にできなくなる見込みです。

トイレットペーパーや洗剤といった日用品は、全国流通しているメーカー品が中心です。「日用品の返礼品は消えてしまうのでは」と心配になるところですが、ヨリドリが毎朝集計している381件の返礼品を自治体別に調べたところ、構造としてはかなり頑健でした。何が残り、何が危ういのかを実データで見ていきます。

まず、何が変わるのか

報道と各ポータルの案内をまとめると、主な変更点は次の4つです。

変更点内容
地場産品基準の厳格化加工品は、区域内で過半の付加価値が生じたことの証明が必要になる
ロゴ付き工業製品の上限化直近1年で住民・事業者向けに配布・販売した実績がない、またはその数量を超える場合は返礼品にできない
一般販売価格の記載付加価値のかさ上げを防ぐため、一般販売価格の併記が求められる
費用の透明化メーカーの証明書や、一定額以上の支払先の社名・金額が公表される

なお、2025年10月からはポータルサイトによるポイント付与がすでに禁止されています。「どのサイトで申し込んでもポイントは付かない」という前提は、今回の改正とは別にすでに始まっている点に注意してください。

日用品は「全滅」ではない ─ 381件を調べた結果

改正が狙っているのは、区域外で作られた製品に自治体のロゴを貼っただけのような返礼品です。では、日用品の返礼品は実際どうなっているのでしょうか。

ヨリドリの掲載381件のうち、商品名に全国流通ブランド名が含まれるのは101件(27%)でした。その自治体別の内訳が下の表です。

自治体件数主なブランド
秋田県秋田市14件スコッティ・クリネックス
岐阜県可児市13件エリエール
静岡県富士宮市11件エリエール
愛媛県四国中央市8件エリエール・グーン
香川県観音寺市5件シルコット・ムーニー
徳島県阿南市4件ネピア
千葉県市原市4件ライオン
静岡県富士市3件スコッティ
神奈川県小田原市3件システマ・ライオン
福島県いわき市3件クレラップ

並べてみると傾向がはっきりします。ブランド品を扱っている自治体は、そのメーカーの製造拠点がある土地に集中しています。製紙の集積地、化学メーカーの本拠地、日用品工場の立地。そういう組み合わせばかりです。

これは「ロゴを貼っただけ」とは構造が違います。その土地の工場で作られているのであれば、区域内で付加価値が生じていることの証明もしやすいはずです。日用品の返礼品が軒並み消えるという展開は、少なくとも現在の掲載品を見るかぎり考えにくいと言えます。

ただし、工場があっても「付加価値の過半」の証明という事務負担は新たに発生します。原材料や工程の一部が区域外にある場合、証明が難しいケースは出てくるでしょう。証明の手間を理由に自治体が取り下げを選ぶ可能性は残ります。

むしろ注意すべきは「自治体の集中」

改正そのものより現実的なリスクは、特定の自治体への依存度です。1つの自治体が方針を変えただけで、カテゴリ全体の選択肢が細ってしまうためです。

カテゴリ掲載数自治体数最多の自治体集中度
🔴 乾電池3件2兵庫県加古川市67%
🔴 タオル39件5大阪府泉佐野市62%
🟡 ウェットティッシュ・おしりふき19件6香川県観音寺市42%
🟡 歯ブラシ・歯磨き11件5大阪府箕面市36%
🟡 ゴミ袋6件5北海道小樽市33%
🟡 ラップ・アルミホイル9件6福島県いわき市33%
🟢 シャンプー7件6愛知県愛西市29%
🟢 トイレットペーパー140件32静岡県富士市26%
🟢 おむつ8件5愛媛県西条市25%
🟢 ハンドソープ・ボディソープ16件9岐阜県本巣市25%
🟢 キッチンペーパー13件8秋田県秋田市23%
🟢 入浴剤9件6岡山県瀬戸内市22%
🟢 洗剤・柔軟剤23件12福岡県嘉麻市17%
🟢 ティッシュ35件21栃木県小山市11%
🟢 水・ミネラルウォーター43件27山梨県忍野村9%

もっとも集中しているのがタオルで、大阪府泉佐野市に62%が集まっています。ここが見直されると選択肢が大きく減ります。

逆にもっとも分散しているのが水・ミネラルウォーターで、27の自治体に43件が散っています。水源地や製紙産地のように「その土地でなければ成立しない」産業は、地場産品としての説明がつきやすく、改正の影響を受けにくい領域です。

選ぶ側の実務としては、集中度の高いカテゴリを狙うなら早めに、分散しているカテゴリは急がなくてよいという判断ができます。

「一般販売価格の記載」は、使う側にとって朗報

今回の改正で個人的にもっとも大きいと考えているのが、一般販売価格の記載です。

ふるさと納税でよく語られる「還元率」は、返礼品の市場価格 ÷ 寄付額で計算します。ところがこの市場価格が曲者で、同じ商品でも店舗・時期・セールの有無で数百円は動きます。日用品はとくに特売の影響が大きい分野です。どの価格を分母に置くかでランキングの順番が変わってしまうため、還元率を掲載しているサイトどうしで数字が食い違うのは自然なことでした。

一般販売価格が返礼品ごとに明示されるようになれば、推定ではなく公表された数字で還元率を計算できるようになります。サイトによって還元率がバラバラという状況は、改正後にかなり改善されるはずです。

なおヨリドリでは現在、推定値である還元率をあえて数値化せず、誤差の入りようがない「1単位あたりいくらか」を掲載しています。一般販売価格が取得できるようになった段階で、還元率の表示も検討します。

改正前に申し込んでおくべき?

結論から言えば、急ぐ必要があるのは一部だけです。

まず前提として、ふるさと納税はその年の1月1日から12月31日までの寄付が、その年の控除対象になります。10月の改正を意識して前倒しで申し込んでも、控除の枠そのものが増えるわけではありません。上限を超えて寄付すれば、超えた分は自己負担になります。

そのうえで、次のように考えると整理しやすいはずです。

そもそも11〜12月は全国的に寄付が集中し、発送が年明けにずれ込むことも珍しくありません。改正とは関係なく、年末の駆け込みを避けて秋のうちに動くのは合理的な選択です。

まとめ

あわせて読みたい: ふるさと納税とは?仕組みと始め方年末いつまで?12月の駆け込みスケジュール日用品はいつ届く?定期便と一括の違い

この記事は2026年8月時点の報道および各ポータルサイトの案内をもとに、ヨリドリの掲載データ(381件・122自治体)を独自に分析したものです。制度の詳細な運用は今後変わる可能性があります。最終的な内容は総務省および各自治体・ポータルサイトの公式案内をご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムにより収益を得ています。

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