📖 ふるさと納税ガイド

2026年10月の改正で、旅行の返礼品はどうなるのか

🕒 2026-08-30 更新

結論から書きます。宿泊券や旅行クーポンが一斉になくなる、という話は一次情報からは確認できません。総務省が示しているのは「ふるさと納税の指定基準の見直し等」で、旅行を名指しした内容ではないためです。

ただし「旅行は安全」とも書けません。2024年10月には一部の宿泊券が実際に対象とされています。何が決まっていて何が決まっていないのかを分けたうえで、9月末に駆け込む意味があるのかをデータで見ます。

18件掲載終了が予測されるカテゴリ。旅行は入っていない
2251件ヨリドリの旅行掲載数(10月2日に答え合わせ)
41%寄付額10万円以上が占める割合

変更は3回に分けて起きている

「10月の改正」と言われているものの中身
2024年10月高額な宿泊券2025年10月ポイント廃止2026年10月指定基準の見直し

2024年10月は、<1>都道府県をまたぐ複数施設運営 <2>共通ブランド <3>1名1泊5万円超 の3つすべてに該当する宿泊券・旅行クーポンについて、取り扱いが終了となる場合があると案内されました。1つでも外れれば対象外です。寄付額の目安は一次情報の表現で「少なくとも16万円以上」。

2025年10月はポータルサイトのポイント付与が全面廃止。返礼品の中身ではなく、寄付する側の実質的な戻りが変わりました。

2026年10月が今回です。内容は①付加価値基準の算出方法の明確化 ②調達費用の妥当性の確保 ③広報目的基準の明確化 の3点。しばしば「地場産品基準の厳格化」と一括りにされますが、地場産品基準に関わるのは①だけで、②③は別の話です。

予測カテゴリ18件に、旅行は入っていない

ふるさとチョイスが挙げた「掲載終了などが予測されるカテゴリ」は次の18件です。

美容・健康家電/化粧水・乳液/その他美容/健康食品/空調・季節家電/パソコン・周辺機器/時計/家具/寝具/ファッション/釣り具/ウイスキー/ワイン/おせち/牛タン/羊肉/鮭・サーモン/チョコレート

並んでいるのは、区域内で付加価値が生じたことの証明が難しい品目です。宿泊券はこの点で立場が違います。「その土地に泊まる」ものなので、地域との結びつきは説明しやすい部類だと言えます。

ただし予測カテゴリに入っていないことと、影響がないことは別です。宿泊・体験型もサービス内容と地域との関連性が問われるという見方があります(HotelBank編集部の記述で、総務省告示の文言ではありません)。2024年の3条件が「都道府県をまたぐ」「共通ブランド」だったことを踏まえると、複数県で使えるタイプのクーポンは説明の必要が出やすい類型ではあります。とはいえ、旅行が対象になると示す一次情報は現時点で見当たりません。

2024年10月に実際は何が起きたか

「ペア利用の高額宿泊券は掲載終了しました」という書き方をよく見かけますが、公式の表現は「取り扱い終了となる場合がございます」で、あわせて「現時点では未確定」「一部例外あり」とも書かれていました。

改正のたびに「◯◯が消える」という見出しが並びます。ただ条件を最後まで読むと、対象がかなり限定されていた——というのは繰り返し起きていることです。

9月末に駆け込むべきか

消えると決まっていない以上、改正を理由に急ぐ根拠は弱いです。一方、秋に動くこと自体には改正と関係のない合理性があります。11〜12月は寄付が集中し、発送や手配が年明けにずれ込むことも珍しくありません。

むしろ旅行の返礼品には「急いで寄付したせいで損をする」パターンがあります。

寄付額の分布(掲載2251件)
1万〜3万円451件
3万〜5万円442件
5万〜10万円439件
10万円以上915件
控除の上限を超えて寄付すると、超えた分はそのまま自己負担になります。

掲載の41%が寄付額10万円以上です。急ぐより先に自分の控除上限を確認するほうが、金額的な影響はずっと大きいと言えます。楽天トラベルクーポンは寄付から2〜3日使えず、公式も「遅くとも宿泊開始日の4日前までに寄付」と案内しているので、9月末に寄付して10月頭の旅行に使う、という使い方も成立しません。

【10月2日追記予定】2251件のうち何件が残ったか

改正の解説記事は毎年たくさん出ますが、改正後に実データで答え合わせをしている記事はほとんど見当たりません。

ヨリドリは毎朝、楽天ふるさと納税の旅行返礼品を自動集計しています。現在の掲載は2251件(宿泊券1454件・旅行クーポン797件、47都道府県、還元率の中央値30.0%)。10月1日を過ぎた時点で何件残ったか、どの価格帯が減ったかを、この欄に追記します。予測は書きません。数えてから書きます。

まとめ

あわせて読みたい: 宿泊券の有効期限はいつまで?改正で日用品の返礼品はどうなる?年末いつまで?12月の駆け込みスケジュール

2026年9月時点の総務省・ふるさとチョイス・楽天トラベルの公表内容と、ヨリドリの掲載データ(旅行2251件・47都道府県・毎朝自動更新)をもとにしています。体験型・宿泊型と地域との関連性に関する見解はHotelBank編集部の記述を参照したもので、総務省告示の文言ではありません。制度の運用は今後変わる可能性があります。最終的な内容は総務省および各自治体・ポータルサイトの公式案内をご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムにより収益を得ています。

📗 旅行の返礼品の記事

📗 ほかのジャンル

記事の一覧をすべて見る ›

⭐ ふるさと納税 特集記事

旅で探す地域から探す ›

くらしで探す15カテゴリを見る ›